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新生児が授乳後も寝ない…これをすれば大丈夫!

新生児が授乳後も寝ない…これをすれば大丈夫!

新生児の赤ちゃんがいるご家庭では、「夜になっても赤ちゃんがなかなか寝てくれない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。出産を終え、赤ちゃんと出会えて幸せいっぱいですが、産後のボロボロの身体で新生児のお世話をするのは大変ですよね。ママの産後の回復を左右するのが親子の睡眠です。本稿を参考に、是非寝かしつけが少しでもスムーズに出来るような知識を身につけていただければと思います。

目次

新生児が寝ないよくあるケース

「新生児は1日の大半を寝て過ごす」とよく聞きますよね。ところがいざ新生児育児が始まってみると、「全然寝ない…!!」と感じるママパパは多いもの。赤ちゃんが寝ない代表的なケースを見ていきましょう。

 

モロー反射で寝ない・すぐ起きてしまう

「モロー反射」とは、赤ちゃんが生まれつき持っている原始反射のことをいい、モロー反射が起こると赤ちゃんの身体は無意識にビクッと動いてしまいます。モロー反射は音や光、感触など、外部からの刺激や赤ちゃんが自分自身の身体の動きにびっくりした時などに起こりますが、いずれも無意識のため入眠時や睡眠中にも起こり得ます。そのため、対策をしていないとせっかく眠ったとしても、短い時間で起きてしまうこともあるでしょう。

モロー反射への対策としておすすめなのが「おくるみ」です。赤ちゃんの腕をキュッと包んであげることでビクッとした時の刺激を抑えてくれるので、入眠がスムーズになり、ぐっすり眠ってくれるようになるので睡眠の質があがります。また、夜中の覚醒もしにくくなります。

ねんね上手への近道♪おくるみスリーパー

 

授乳しても寝ない

空腹が原因でないと考えられる場合、例えば授乳直後なのになかなか寝ない時はその他の不快要素を探ってみましょう。主な確認項目は次の「泣いてばかりいて寝ない」でご紹介します。

一方で母乳の場合は出産後、分泌量が安定してくるまでに少し時間がかかるため、ついさっきあげたばかりなのにまだ空腹、ということは起こり得ます。個人差が大きいため、母乳に関する心配ごとがある場合はラクテーションコンサルタントなど、母乳育児の専門家に相談しましょう。

 

泣いてばかりいて寝ない 

まだ言葉でのコミュニケーションが取れない赤ちゃんは、不快なことがあると泣くことでそれを知らせてくれます。赤ちゃんが不快に感じることは多岐に渡るので、特に最初のうちはいろいろな可能性を考えてみましょう。代表的なところだと、

  • お腹が空いていないか?
  • おむつが汚れていないか?
  • 暑すぎないか?
  • 疲れ過ぎていないか?
  • 苦しそうにしていないか?

などです。泣いている原因を取り除いてあげると、すぐに落ち着いて寝てくれたりするものなので、ひとつひとつ確認してみましょう。

 

昼は寝るのに夜は寝ない

昼夜逆転の状況は、体内時計が未熟で昼夜の区別がついていない新生児や低月齢児にはよくあることです。お世話をするママパパにとっては辛いですが、実は新生児の特徴を考えるとある程度は仕方のないことでもあります。一方で、状況を改善するためにできることはあります。それは朝日をしっかり浴びることと、睡眠環境を整えることです。この2つをすることで、昼夜の区別が徐々についてきます後述する「新生児の寝かしつけのコツ」でご紹介することを試してみてください。

 

寝ないときに考えられる理由

次に、赤ちゃんが寝ない理由について、もう少し詳しく見ていきましょう。 

お腹が空いているかも?

新生児期の赤ちゃんの胃はまだとても小さく、一度にたくさんのミルクや母乳を飲むことができません。また、母乳やミルクを吸う力が弱いこともあり、一度の授乳では必要な量を飲むことができなかったり、途中で疲れてしまい、十分に飲むことができないまま眠ってしまうこともあります。こういったことから、退院直後は昼夜関係なく数時間おきに授乳が必要になるのが一般的です。

もし母乳に関して不安なことや心配なことがある時は、ラクテーションコンサルタントなど、母乳育児の専門家に相談してみましょう。

 

不快感があるため 

モロー反射の刺激、おむつが汚れている、衣服の生地が当たってかゆい、室温が不快など、不快感で眠れないということもあります。ゲップが出なくて苦しいときや便秘でお腹が張っているときも寝付きが悪くなるため、眠りを妨げる原因を取り除いてあげましょう。

また、新生児はぼうこうに溜められる尿の量も少ないので、頻回に排尿をします。そのため、おむつがぬれる回数も多く、不快に感じることも多いのです。特に布オムツで過ごしている赤ちゃんは、紙おむつの赤ちゃんに比べよりダイレクトに不快感を感じるので、泣いて訴える回数も増えます。

 

興奮し過ぎ・疲れ過ぎているため

新しい人と会った、新しい場所へ行ったなど、日中受けた刺激が原因でなかなか寝付けなくなっている可能性もあります。ぐずっているのではなく、機嫌がよく起きている場合、興奮し過ぎてリラックスモードへの切り替えがうまくできなくなっているかもしれません。これと同様の理由で、赤ちゃんは疲れ過ぎてしまうと逆に眠れなくなってしまいます。新生児が機嫌よく起きていられる時間である「活動時間」は40分程度と言われていますが、実際には40分未満で疲れてしまう赤ちゃんもたくさんいます。

 

体調が優れないため

痛いところがあったり、熱があったりすると、スムーズに寝つくことが出来ません。新生児の体調はより急変しやすいため、こまめに体調をチェックして早期に対処できるよう気にかけてみてくださいね。

 

睡眠環境が整っていないため

心地よく眠れる環境が整っていないことも赤ちゃんが寝ない原因になります。体温調節が未熟な赤ちゃんは、大人よりも暑さを不快に感じる傾向にあるため、大人にとっては快適な室温でも、赤ちゃんにとっては暑いということもあります。

しーんとした何も音がない環境は赤ちゃんにとっては不快に感じることもあります。なぜなら赤ちゃんが子宮の中にいた頃は耐えずママの血流の音が聞こえていたためザーザーというぐっすりノイズがあるほうが安心して寝てくれることがあります。

赤ちゃんから大人まで、ぐっすり眠れる自然音

 

昼夜の区別がついていないため 

新生児の睡眠の特徴として、「レム睡眠の割合が多いこと」が挙げられます。レム睡眠とは、浅い眠りのことです。 1日の大半を寝て過ごすと言われている新生児ですが、少しの刺激でも目を覚ましてしまいやすいのはこのためです。

また、新生児の脳が未熟であることも眠りに大きく影響しています。これは、「朝起きて、昼間活動して、夜眠る」という、1日の生活リズムを司る「体内時計」の機能が脳によってそのはたらきを保っているためです。新生児期は脳が未熟なため、体内時計がまだ機能しておらず、昼夜の区別がないのです。

 

寝ないときはそのままにしていて大丈夫? 

泣いていない場合

実は、泣いていなければしばらくそのまま様子をみても大丈夫です!ただし、ベビー用の硬いマットレスに寝かせているか、寝床にブランケット等を含め何も入れていないかなど、寝床の安全性を確認した上で見守りましょう。(安全な寝床について詳しくはこちら

介入せず見守るだけだと、「寝かしつけしなくて大丈夫なのかな?」と思う方もいらっしゃいますが、赤ちゃんは子宮の中にいた頃は一人で眠っていたので何の問題もありません。

1日中付きっきりで新生児のお世話をし、四六時中気にかけていると、肉体的にはもちろん、精神的にもとても疲れますよね。入眠時は安全な環境であることの確認ができれば、赤ちゃんが自力で寝付くのを待ってみて大丈夫です。ママパパの助けが必要なときは、赤ちゃんが泣いて教えてくれるはずです。 泣いてしまっても焦らなくて大丈夫。まずは「大丈夫だよ、ここにいるよ」と声をかけて安心させてあげましょう!

 

泣いている場合

実は、泣いている場合でもまずは様子を見るという対応で問題ありません。

泣きがどんどん激しくなる場合は、まずは「大丈夫だよ、ここにいるよ」と声をかけ、それでも落ち着かない場合はトントンしたり、身体をやさしくさすってあげるのもよいでしょう。それでも激しく泣き続けている場合は抱っこで落ち着かせてあげ、泣きが落ち着いたらまたベビーベッドに寝かせてあげましょう。あやし方について詳しくはこちらの記事でご説明しています。 

新生児の場合は抱っこしたまま、授乳したまま眠ってしまっても、焦らなくて大丈夫です。ママパパが、「抱っこしたほうがいい」、「授乳したほうがいい」と感じたら、そのまま直感を信じて行動してください。

 

新生児の寝かしつけのNG行動

寝かしつけがうまくいかないのは、NG行動をとってしまっているからという可能性もあります。以下、NG行動5つをご紹介します。

1つ目は「赤ちゃんは抱っこしないと寝ないと思い込む」こと。前述のとおり、胎児だった頃、赤ちゃんは一人で眠っていました。環境が整っていて、条件が揃えば、新生児も自力で眠れます!

2つ目は「赤ちゃんの声に即反応する」こと。赤ちゃんが「あー、うー」と寝言を言ったらすぐに反応していませんか?実はその行動が赤ちゃんを目覚めさせているかもしれません!

3つ目は「赤ちゃんを温めすぎる」こと。体温調節が苦手な赤ちゃんは、暑すぎると寝付きにくくなります。また、掛けものは熱がこもることで乳幼児突然死症候群(SIDS)、鼻や口を覆うことで窒息事故の原因となるため使用を控え、代わりにおくるみスリーパーを使いましょう。

4つ目は「おくるみをしていない」こと、そして5つ目は「疲れ過ぎてから寝かしつけている」ことです。おくるみの効果と疲れ過ぎる前に寝かしつけをする方法は、次章でご説明します。

各NG行動や抱っこをしないと寝ない理由の詳細はこちらの記事でもご覧いただけます。
 

新生児の寝かしつけのコツ

最後に、新生児の寝かしつけのコツを6つのポイントに絞ってお伝えします。  

おくるみで包む

赤ちゃんが安心して眠り、質の良い睡眠をとるためには、おくるみで包むことが非常に効果的です。これはおくるみで赤ちゃんの腕を包むことで、眠りを妨げる大きな原因のひとつである「モロー反射」の刺激を抑えられるためです。また、胎内環境が再現されることで赤ちゃんが安心する効果もあります。

着ることがねんねルーティンになる!おくるみスリーパー 

 

活動時間を意識する

「寝かしつけのNG行動」の5つ目でご紹介した、「疲れ過ぎてから寝かしつけている」への対処法として挙げられるのが、活動時間を意識することです。活動時間とは、赤ちゃんが機嫌よく起きていられる時間のことで、新生児であれば40分が目安ですが、低月齢のうちは個人差が大きいので、40分よりも短い赤ちゃんもたくさんいます。

あくびをしたり、ぐずっている時はもちろん、大人の胸に顔をこすりつける、背中を反る、目を大きく開くなども眠いときのサイン。最初のうちは40分を目安に赤ちゃんの様子を観察し、ご自身のお子さんの活動時間の目安を理解しましょう。快適に眠れる環境を整えた上で、活動時間内に寝かしつけを始めると、スムーズに寝付きやすくなるはずです。

 

ねんねルーティンをつくる

活動時間の後半、寝かしつけまでの流れを一定にすることで、赤ちゃんに「そろそろ寝る時間」であることを教えてあげることができ、赤ちゃんを安心させてあげることができます。これをねんねルーティン(入眠儀式)といい、ねんねルーティンがスムーズな寝入りを促し、ねんねトラブルを減少させることは医学研究でも証明されています。5分程度の簡易的なものでも十分効果がありますので、是非無理のない範囲で取り入れてみましょう。

生後すぐ~2カ月ごろのねんねルーティーン 

 

空腹を満たしてあげる

空腹のまま眠るのは、赤ちゃんにとって非常に難しいことです。授乳をした後におくるみスリーパーに巻き、寝床に置いてみるというルーティンを行ってみましょう。

 

快適に眠れる環境を整える

窒息など不慮の事故を予防するためにも、赤ちゃんの寝床や睡眠環境の安全は必ず確保しましょう。

  • ベビー用の硬いマットレスで寝かせること
  • おくるみをしっかり巻くこと
  • 寝床に枕、タオル、ブランケット等、赤ちゃんの口や鼻を覆いかねないものを入れていないこと
  • 室温・服装が 暑すぎないこと、など

室温は体温調節機能が未熟な新生児に合わせて、大人がやや肌寒く感じる程度にすることでスムーズな入眠を促せます。乳幼児の寝室の適温は20〜22℃が目安です。エアコンや扇風機、ヒーターなどを使用する場合、赤ちゃんに直接風などが当たらないような設置場所を選びましょう。設定温度のほか、着るもので調節してあげるのもよいでしょう。また、温度と合わせて、湿度も40%~60%の間に整えるようにしましょう。

季節ごとの室温・服装に関してはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

 

不快感を取り除く

特に新生児は、些細な不快感が眠れない原因となってしまうことがあります。まずは「何を不快に感じているのか」を探りましょう。赤ちゃんが不快に感じることの代表例として、以下のようなものが挙げられます。 

  • おむつが汚れている
  • 服装や部屋が暑すぎ(寒すぎ)る
  • お腹が張って苦しい
  • 周囲が騒がしい、もしくは静かすぎる

服装や室温が適切であるか確認する方法として、赤ちゃんが汗ばんでいないか、頭や背中、手足に触れて確認してみましょう。暑そうであれば、1枚脱がせたり、空調の設定を1℃下げたりして対応します。 

低月齢児のお腹が張りやすいのは、授乳時や泣く時にたくさんの空気を飲み込んでしまうから。その空気が赤ちゃんの小さなお腹に溜まってガスとなり、お腹が張って苦しくなってしまうのです。授乳のあとにゲップをさせるよう指導があるのは、これを予防するためですが、授乳後のゲップをさせていてもなお、起こり得ます。そんな時は、満腹時を避けてお腹をやさしく「の」の字にさすったり、両足首を持って脚を軽く伸縮させて腸を刺激し、ガスの排出を促してあげるものよいでしょう。

音の刺激については次の段落でご説明します。

 

ぐっすりノイズを使う

胎児の頃はママの血流の音が絶えず聞こえる環境で過ごしていたため、静かすぎると不安に感じたり、落ち着かない赤ちゃんもいます。この場合、胎内音に似た音である「ホワイトノイズ」を使うことで胎内環境を再現し、赤ちゃんを安心させてあげることができます。「ホワイトノイズ」は、換気扇の音に例えられ、使用することで生活音や家の外の音の影響を緩和する効果も期待できます。寝る時間になったらホワイトノイズを再生することを続けていると、これがねんねルーティン(入眠儀式)になっていきますよ。

赤ちゃんに機械音を聞かせるのはちょっと不安…と感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめなのが、わたしが共同開発した、日本各地の自然音を録音した「ぐっすり安眠ノイズ集」です。安眠ノイズは大人の睡眠にも効果的です。

ホワイトノイズの効果的な使い方など、より詳しく知りたい方はこちらの投稿もご覧ください。

 

 

まとめ

本稿では新生児が寝ないよくあるケースと対応方法について詳しく説明してきました。新生児が寝ない理由の代表的なものとして、以下の6つをご紹介しました。

  1. 空腹
  2. 不快感
  3. 興奮し過ぎ・疲れ過ぎ
  4. 体調不良
  5. 睡眠環境が整っていない
  6. 昼夜の区別がついていない

未熟な新生児はその特性上、大人と同じようには眠れません。一方で、いくつかのコツを抑えれば赤ちゃんをよりスムーズに寝かせることは可能です。

  1. おくるみで包む
  2. 活動時間を意識する
  3. 空腹を満たしてあげる
  4. 快適に眠れる環境を整える
  5. 不快感を取り除く
  6. ぐっすりノイズを使う

以上6つのコツを参考にしていただき、頻回のお世話が大変な新生児期のママパパの負担が少しでも軽くなることを願っています。是非、できるところから実践してみてください!

 

◆この記事の監修者◆

ねんねのプロ・愛波あや

日本人初 乳幼児睡眠コンサルタント
愛波 あや

出産後、自身が長男の夜泣きや子育てに悩んだことから米国で乳幼児の睡眠科学を勉強し、日本人で初めて米国International Parenting & Health Instituteの乳幼児睡眠コンサルタント資格を取得。

現在は米国ニューヨークで二人の男の子を育てながら、日本を代表する乳幼児睡眠コンサルタントとして日本人向けに講演や執筆、出版など幅広く活動。著書に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社、2018年)と「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社、2021年)がある。 


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