「ホワイトノイズをずっと聴かせると難聴になると聞きました…。本当でしょうか?」
こんなご質問をいただきました!
そんなふうに聞くと不安になりますよね…。でも、私は自信を持ってホワイトノイズの使用をおすすめしています!
今回は、みなさんにも安心して使っていただくために、ホワイトノイズの正しい使い方をご紹介します!
ホワイトノイズの効果
ホワイトノイズとは、「シャー」というテレビの砂嵐や換気扇のような音です。
赤ちゃんがママのお腹の中で聴いていた音に似ていることから、赤ちゃんが安心し睡眠を促すことができます。
また、眠りを妨げる「生活音」を打ち消す効果や、記憶力などのパフォーマンスを向上させる効果もあります!
研究で分かったホワイトノイズの効果①
赤ちゃんにホワイトノイズを聞かせると、睡眠にどのような影響があるのかについての研究は、長年行われています。
1990年にロンドンで行われた実験では、
生後2〜7日の新生児にホワイトノイズを聞かせたところ、80%が5分以内に眠りに落ちたのに対し、ホワイトノイズを聴かせていない新生児では、5分で眠ったのは20%だけでした。(※資料1)
研究で分かったホワイトノイズの効果②
2022年に行われた研究では、
『ホワイトノイズは乳幼児が眠りにつくのを助け、夜中の覚醒の回数が減った』という結果が出ています。そして、副作用もなし、と報告しています。(※資料2)
さらに、米国小児科学会もホワイトノイズの使用をおすすめしています!(※資料3)
ホワイトノイズの悪影響はある?
ホワイトノイズについては、メリットだけでなく、デメリットについての研究もされています。
『6ヶ月の赤ちゃんに30cm離して、ホワイトノイズを80dB以上で8時間以上聞かせると難聴になる』(※資料4)
『スマホなどの携帯音楽プレイヤーを使って、成人80dB、小児75dBを週に40時間まで長時間・大音量の音楽を聴き続けると、回復不能な聴覚障害になる』(2019年の WHOの発表)
こうした情報から、「ホワイトノイズで難聴になる」といった話が出たのではないかと思います。
だからこそ、使い方がとっても重要になってきます!
ホワイトノイズの正しい使い方
では、正しい使い方をご紹介していきます!
ホワイトノイズを使うときには、50dB程度の大きさで赤ちゃんから2m以上離して使いましょう!
50dBとは、小さな声で話したり、静かな事務所にいる時の音の大きさが目安です。(普通の声で会話している時の音量は60dBぐらいです。)
音は距離が離れると減衰しますが、2m離した場合は6dB減衰します。つまり、50dBで2m離すと、赤ちゃんの耳元に届く音は44dBになります。
米国小児科学会は「30cm離して50dB」というホワイトノイズの基準値を定めていますので、この基準値よりも静かになり、赤ちゃんにとっては心地よい音になります。
また、ホワイトノイズは寝かしつけの時から起床まで、再生し続けるようにしましょう!こうすることで夜中に赤ちゃんが目覚めても、寝入った時と同じ状況をキープできるため、安心して自ら再入眠できるようになる確率が上がります👌
音の質も要チェック
ホワイトノイズは探せば機械や音源がたくさん出てきます。
でも、選ぶときに気にしてほしいのが音の質です。機械音よりも、自然音が断然おすすめです。
私は自分も、みなさんにも安心しておすすめできるよう、自然音のホワイトノイズ集を開発しました!
日本各地で録音した、とても心地よく安心できる音です😌私も集中したい時や就寝時にかけています。
ぜひチェックして使ってみてくださいね!
※資料1:https://adc.bmj.com/content/archdischild/65/1/135.full.pdf
※資料2:https://www.atlantis-press.com/proceedings/ssha-22/125972481
※資料3:https://www.healthychildren.org/English/ages-stages/baby/crying-colic/Pages/Calming-A-Fussy-Baby.aspx
※資料4:Pediatrics(2014) 133 (4): 677–681.
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