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生後5ヶ月のあかちゃんの様子!夜泣きする理由と対処法

生後5ヶ月のあかちゃんの様子!夜泣きする理由と対処法

生後5ヶ月のあかちゃんを持つママパパは、新生児期から比べると首すわりを皮切りに身体つきがしっかりしてきたり、日に日に心身の成長を感じている頃でしょう。お子さん、そしてご自身はぐっすり眠れているでしょうか?体力、そして授乳量もアップし、まとまった時間眠れるようになるポテンシャルは増えている一方で、実は生後5か月はねんねトラブルが表面化しやすいタイミングでもあります。本稿では、その中でも夜泣きにフォーカスしてその理由と対処法をお伝えします。

 

生後5ヶ月のあかちゃんの様子

出生時と比べると倍もしくはそれ以上の体重になり、日々身体つきもしっかりとしてくる生後5ヶ月。首がすわり始め、おすわりを練習し始めるあかちゃんもいるでしょう。他にも、この時期のあかちゃんの特徴を見ていきましょう。

 

生活リズムが整ってくる

個人差はあるものの、平均的に生後3ヶ月後半頃から生後4ヶ月にかけて、あかちゃんは徐々に昼夜の区別がついてきます。それに伴い、朝起きて、日中は活動の合間、大体決まった時間に決まった回数・長さのお昼寝をし、夜は眠るといった生活のリズムができてきます。少しずつ授乳量も増え、一度にまとまった量を飲める子も増えるため、夜間の授乳回数も1~2回程度になるでしょう。

生後5ヶ月のあかちゃんが機嫌よく起きていられる活動時間の目安は90分、お昼寝は4~5回から徐々に4~3回に移行していく段階です。昼夜合わせて、1日あたり12~15時間程度の睡眠時間を確保できるよう、調整してみましょう。

離乳食を始める

生後5ヶ月は離乳食の始め時です。最初は1日1回から、なめらかなヨーグルト状のおかゆなどから始め、徐々に食材の種類や回数、量を増やしながら進めていくのが一般的です。離乳食を始めてすぐは、まだまだ授乳から主な栄養を摂取している状況ですが、徐々にこの比率が逆転し、最終的には1歳頃にかけて必要な栄養を全て離乳食から摂れるようになっていきます。

離乳食の開始はあかちゃんにとっては新しいことへの挑戦となり、反応に個人差はありますが、慣れるまでに時間がかかる子もいるでしょう。また、早い子であれば生後5ヶ月でも歯が生え始めることもあり、歯ぐずりによる不快感から不機嫌になったり、うまく眠れなくなるあかちゃんもいます。歯ぐずりは一時的なものなので、最終的には時間が解決してくれますが、不快感を和らげるには冷たいおしゃぶりや歯茎マッサージを試してみるのもよいでしょう。

 

夜泣きが始まる

夜の就寝後、起床時間までのあいだに泣いて起きてしまい、ぐずってなかなか再入眠できない「夜泣き」。月齢を問わず、夜泣きの原因は多岐にわたり、個人差があるものです。一方で、特定の時期に夜泣きの原因となりやすい成長や発達などが重なったり、あかちゃんをとりまく環境や生活に変化があるのも事実。その点、生後4ヶ月~5ヶ月頃は夜泣きが起こりやすい時期と言えます。

夜間授乳の回数も減り、「やっとまとまった時間、夜の睡眠がとれる!」と思うママパパも多いかと思いますが、実際には頻回の夜泣き対応で「生後1ヶ月の頃とさほど変わらない…」なんてことも。次章では、夜泣きの原因となる要因を3つピックアップし、お伝えします。

 

生後5ヶ月のあかちゃんが夜泣きする理由

夜泣きの理由は複数考えられ、時に複合的なものです。本稿ではよくあるケースを2つご紹介します。

 

不快な思いをしているため

夜泣きに限ったことではありませんが、まだ言葉でのコミュニケーションが取れないあかちゃんは、不快なことがあると泣くことでそれを知らせてくれます。あかちゃんが不快に感じることは空腹や室温など多岐に渡るので、いろいろな可能性を考えてみましょう。

 

お昼寝が足りていないため

前章で、生後5ヶ月の「活動時間」の目安は90分くらいというお話をしました。これはつまり、お昼寝が足りず、90分を超えて起きている時間が増えれば増えるほど、疲労が蓄積した状態になることを示しています。

あかちゃんは、疲れ過ぎてしまうとストレスホルモンであるコルチゾールが過剰分泌してしまい、逆に眠れなくなってしまいます。ぐずっているのではなく、機嫌よく起きている場合も、興奮し過ぎてリラックスモードへの切り替えがうまくできなくなっていることも。日中の疲労の蓄積は寝つきが悪くなるほか、眠りが浅くなる原因にもなり、それが夜泣きへと発展することがあります。

 

あかちゃんが夜泣きするときの対処法

あかちゃんが夜泣きをしている時の対処法を、主な原因別にご紹介します。

室温・服装を調整する

あかちゃんの不快感の原因としてよくあるのが、暑すぎることです。体温調節機能が未熟なあかちゃんは、相対的に寒さよりも暑さへの対応が苦手なことが多いので、室温・服装ともに涼しめを意識して調整しましょう。より具体的には、寝室は乳幼児にとって適温とされている20~22℃を目安に調温し、季節に応じて加湿・除湿を行い、湿度は40~60%をキープしましょう。季節ごとの服装について、くわしくはこちらにある記事も参考にしてみてください。

 

入眠時の癖をなくしていく

日頃からお子さんを抱っこ、添い寝、授乳やベビーカーなどで寝かしつけ、眠ったあと寝床に移している場合、眠りが浅くなった時に寝入った時と違う環境にいることに不安を感じ、泣いていることが考えられます。これに対する解決策は、最初から寝床で寝入ってもらうことですが、そのためには既に入眠時の癖となっている抱っこなどをやめていくことが必要です。癖の強さにもよりますが、生後5ヶ月の場合、まずはこちらの投稿でご紹介しているような、セルフねんねの種まきから始めてみるのもよいでしょう。1週間程度続けても変化の兆候が見られない場合は、本格的にネントレにチャレンジしてみましょう!

 

ねんねルーティンをつくる

寝る前に毎日同じことを同じ順番で行うねんねルーティン(入眠儀式)は、あかちゃんが「もうすぐ寝る時間だ」とわかることで安心し、入眠がスムーズになったり、ねんねトラブルが減少することが医学研究で証明されています。夜の睡眠のみならず、お昼寝にも簡易的なルーティンを設けるのがおすすめです。以下、生後5ヶ月のモデルルーティンですが、各ご家庭で続けやすいよう、適宜アレンジしてくださいね。

 

お昼寝を十分にとる

前述のとおり、お昼寝不足は夜泣きの原因となり得ます。生後5ヶ月の場合、一般的に1日あたり3~5回のお昼寝が必要です。昼夜の区別がついてきているので、外出時を除き、お昼寝は真っ暗な寝室でさせてあげるのがベストです。もし現在、お子さんの姿がうっすら見えるくらいのお部屋で寝かせようとしていて、寝てくれない、もしくは短時間で起きてしまっている場合は、遮光アイテムを活用し、寝室の遮光を強化しましょう。

 

朝日を浴びる

就寝時、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促すためには、実は朝日を浴びることが効果的です。これは、朝日を浴びることで分泌されるセロトニンをもとに、夕方から夜にかけてメラトニンが生成・分泌されるためです。お天気が悪い日はカーテン越しにでも構いませんので、朝日を浴びる習慣をつけることは睡眠ホルモンの分泌を促し、夜泣きの改善にも繋がります。

 

授乳をしてみる

これより以前の対処策をとってもなお、お子さんが夜泣きしている場合は空腹の可能性があります。日中の平均的な授乳間隔と照らし合わせながら、授乳するのに妥当なタイミングである場合は授乳してみましょう。その際、授乳をしたまま寝落ちさせてしてしまうと、次に眠りが浅くなって起きた時に泣いてしまう原因となるので、完全に眠ってしまう前にお子さんを寝床に置くことを意識しましょう。

 

まとめ

本稿では、日に日に成長が著しい生後5ヶ月のあかちゃんの様子と、時にその成長の証として起こる夜泣きの理由と対処法をお伝えしました。夜泣きの理由として考えられることは複数あり、同時に複数の理由に該当していることもあります。本稿ではよくあるケースとして、「不快な思いをしていること」と「お昼寝が足りないこと」を挙げました。

夜泣きへの対処法としては以下の6点をご紹介しました。

  1. 室温・服装を調整する
  2. 入眠時の癖をなくしていく
  3. ねんねルーティンをつくる
  4. お昼寝を十分にとる
  5. 朝日を浴びる
  6. 授乳をしてみる

授乳以外のポイントは、夜泣きの予防にも役立ちますので、まだ夜泣きに悩んでいないご家庭でも是非、意識的に取り入れてみてください。お子さんはもちろん、ママパパもぐっすり眠り、子育てがハッピーになるよう応援しています!

 

◆この記事の監修者◆

日本人初 乳幼児睡眠コンサルタント
愛波 あや

出産後、自身が長男の夜泣きや子育てに悩んだことから米国で乳幼児の睡眠科学を勉強し、日本人で初めて米国International Parenting & Health Instituteの乳幼児睡眠コンサルタント資格を取得。

現在は米国ニューヨークで二人の男の子を育てながら、日本を代表する乳幼児睡眠コンサルタントとして日本人向けに講演や執筆、出版など幅広く活動。著書に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社、2018年)と「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社、2021年)がある。

 


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