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生後6ヶ月の赤ちゃんが寝ない!スムーズな寝かしつけ方法

生後6ヶ月の赤ちゃんが寝ない!スムーズな寝かしつけ方法

生まれた直後はふにゃふにゃだった赤ちゃんは、生後6ヶ月頃には首すわりが完了し、寝返りの兆候が見られたりと、少しずつ自力で動ける範囲が増えてきます。喃語でおしゃべりを始めたり、人見知りが始まるお子さんもいるでしょう。

そんな急成長期にある赤ちゃんは、日々さまざまな刺激を受けています。そして、成長や発達の過程でねんねのトラブルが出てくることがあります。本稿では生後6ヶ月の赤ちゃん向けの「ねんねの土台」の整え方をはじめ、スムーズな寝かしつけに役立つヒントをお伝えします。

 

生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴

生後6ヶ月頃の一般的な成長の目安としては、首すわりが完了し、寝返りや一人すわりの練習が始まります。手の使い方が器用になり、おもちゃを掴んでは持ち替えるといった動作を、繰り返し練習する赤ちゃんもいるかもしれません。

ことばなど、知的な発達面では、いないいないばぁ遊びを理解して楽しんだり、大人の発語を真似て「あー」「うー」と喃語を発し始めたりするほか、知っている人と知らない人の区別がより明確になってきて、人見知りが始まるお子さんもいる時期です。

栄養面では、生後5ヶ月頃から離乳食が始まっていて、水分が多めでヨーグルトくらいのかたさのおかゆや野菜を、1日1回から食べているお子さんが多いでしょう。まだ離乳食の量は少ないので授乳を置き換えるには至りません。メインの栄養は引き続き母乳やミルクから摂取しながら、色々な食材を試したり、食べることに慣れる期間です。離乳食開始前後は最初の乳歯が生え始めるタイミングでもあるので、よだれが増えたり、生え始めの不快感で不機嫌になったり、寝つきが悪くなる赤ちゃんもいるでしょう。

ねんねの変化としては、お昼寝の回数が1日4回から3回に徐々に移行する時期と言えます。

 

生後6ヶ月の赤ちゃんが寝ない理由

赤ちゃんが寝ない理由はひとつではなく複数考えられ、複合的なことも多いです。その中でも生後6ヶ月の赤ちゃんが寝ない理由としてよくあるケースをご紹介します。

 

入眠のクセがあるため

日頃から抱っこ、添い寝、トントン、授乳などで寝かしつけをしていませんか?赤ちゃんは良くも悪くも順応性が高いため、継続して特定の寝かしつけ方法で入眠すると、その方法が入眠と強く結びつけられてしまい、結果としてその方法でないと眠れないということがしばしば起こります。一方で、新しい入眠の方法を教えてあげることで、元の方法を上書きすることも可能です。新しい入眠の方法としてベストなのは、最初からひとりで寝床で入眠=「セルフねんね」してもらうことです。そのためには既に入眠時のクセとなってしまっている抱っこなどをやめていくことが必要です。クセの強さにもよりますが、まずはセルフねんねの練習から始めてみるのもよいでしょう。

 

お昼寝が足りていないため

身体や脳が新しいことを学んでる最中は、いつも以上に集中力やエネルギーを使うので疲れやすい状態にあります。赤ちゃんは日中の疲労が蓄積すると、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰分泌し、夜の就寝時には過度な興奮状態となってしまい、ぐずってなかなか眠れなくなる傾向があります。

元々、乳幼児は大人が思うほど長くは連続で起きていられず、月齢毎にお子さんが機嫌よく起きていられる時間=「活動時間」はある程度決まっています。生後6ヶ月の活動時間の目安は2時間~2時間半です。活動時間から逆算すると、1日当たりのお昼寝が3回の場合、以下のようなスケジュールが理想です。

 

目安より大幅に活動時間が長い、もしくはお昼寝が短い場合は、お昼寝の長さや回数を見直すことで、夜の就寝をスムーズにできるかもしれません。昼夜問わず、寝かしつけの時にぐずって時間がかかっている場合は、寝かしつけ開始をいつもより15~20分程度早めてみるとよいでしょう。

 

歯の生え始めの不快感があるため

乳歯が生え始める時期なので、歯茎のかゆみや痛みなどの不快感が入眠や睡眠の妨げとなっていることがあります。不快感の緩和には歯固めを使ったり、清潔な指で歯茎をマッサージしてあげるのが効果的です。また、冷やすと痛みが和らぐので、冷蔵庫で冷やすタイプの歯固めなどを試してみるのもよいでしょう。

 

生後6ヶ月の赤ちゃんの寝かしつけ方法

前章にもいくつかヒントがありましたが、本章では生後6ヶ月の赤ちゃんのスムーズな寝かしつけの具体策をくわしくお伝えします。

 

朝日を浴びる

赤ちゃんが寝ないと、寝かしつけを変えることで解決しようとするママパパが多いかと思います。でも実は、夜の寝かしつけをスムーズにするカギは朝にあります。というのも、睡眠ホルモンのメラトニンは朝日を浴びることによって生成されるセロトニンを原料に作られるため、朝の時点でセロトニンの生成が不十分だと、夕方以降も十分なメラトニンが分泌されないのです。睡眠ホルモンの分泌を促すためには、起床後はまずカーテンを開け、朝日を浴びる習慣をつけましょう。

 

十分なお昼寝をとる

前述のとおり、お昼寝不足により疲労が蓄積すると、夜の就寝時にぐずって寝かしつけに時間がかかる原因となり得ます。生後6ヶ月の場合、一般的に1日あたり3~4回のお昼寝が必要です。昼夜の区別がついてきているので、外出時を除き、お昼寝は真っ暗な寝室でさせてあげるのがベストです。もし現在、お子さんの姿がうっすら見えるくらいのお部屋で寝かせようとしていて、寝てくれない、もしくは短時間で起きてしまっている場合は、遮光アイテムを活用し、お昼寝に適した環境を整えましょう。

 

ねんねルーティンを取り入れる

入眠をスムーズにするには、寝る前に毎日同じことを同じ順番で行う「ねんねルーティン」が有効です。毎日同じルーティンを繰り返すことで、赤ちゃんはだんだんと寝るまでの流れを理解し、ねんねルーティンを始めることで「もうすぐねんね」だと知らせることができます。これにより赤ちゃんが安心し、入眠がスムーズになったり、ねんねトラブルが減少することが医学研究で証明されています。

以下はルーティンの一例ですが、各ご家庭で続けやすいよう、適宜アレンジしてOKです。お昼寝の時も、より簡易的なものでよいのでルーティンをつくるのがおすすめですよ。

 

ネントレを実践する

ネントレとは、お子さんが自力で入眠できるよう、大人の見守りの中で練習することです。大人の介入なしでねんねできるようになると、入眠時間が短縮され、眠りが深まり、途中覚醒時もひとりで再入眠できるようになるので、親子ともにぐっすり眠れるようになります。前述のセルフねんねの練習を1週間程度続けても変化の兆候が見られない場合は、ネントレを検討してみましょう。

ネントレの実践方法は複数あります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、お子さんやご家庭に合った方法を選択することで、成功率がアップします。代表的なメソッドは「ネントレって何?」の投稿で、特徴とともに紹介しています。

 

本章ではスムーズな寝かしつけのためにしていただきたいことをお伝えしましたが、逆にNG行動をまとめた投稿もあるので、合わせてチェックしてみてください。

 

まとめ

本稿では、生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴、代表的な寝ない理由を踏まえて、寝かしつけをスムーズにするためにできることをお伝えしてきました。生後6ヶ月の赤ちゃんは身体や脳の成長・発達が著しく、急成長期にあるため、日々さまざまな刺激を受けています。そして、その過程でねんねのトラブルが出てくることがあります。生後6ヶ月の赤ちゃんが寝ない理由の代表例として、以下3点が挙げられます。

  1. 入眠のクセがあるため
  2. お昼寝が足りていないため
  3. 歯の生え始めの不快感があるため

これらを踏まえ、寝かしつけをスムーズにする方法として、以下の4つをご紹介しました。

  1. 朝日を浴びる
  2. 十分なお昼寝をとる
  3. ねんねルーティンを取り入れる
  4. ネントレを実践する

低年齢のうちは、やっと落ち着いたと思ったねんねがまたすぐに乱れたり、ママパパは何かと落ち着かないですよね。それでも、各月齢でねんね改善のためにできることはあります!できることから実践してみてくださいね。

 

◆この記事の監修者◆

ねんねのプロ・愛波あや

日本人初 乳幼児睡眠コンサルタント
愛波 あや

出産後、自身が長男の夜泣きや子育てに悩んだことから米国で乳幼児の睡眠科学を勉強し、日本人で初めて米国International Parenting & Health Instituteの乳幼児睡眠コンサルタント資格を取得。

現在は米国ニューヨークで二人の男の子を育てながら、日本を代表する乳幼児睡眠コンサルタントとして日本人向けに講演や執筆、出版など幅広く活動。著書に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社、2018年)と「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社、2021年)がある。


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