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生後7ヶ月の赤ちゃんが寝ない!寝かしつけ方法

生後7ヶ月の赤ちゃんが寝ない!寝かしつけ方法

赤ちゃんがスムーズに寝ないことにより、スケジュールを考えることが難しいと感じたり、うまく寝れず機嫌が悪い状態で離乳食をあげて食べてくれない…という悩みも出て来る時期。ねんねを整えることでこのようなトラブルを回避することができます。

 

生後7ヶ月の赤ちゃんはどのような変化があるでしょうか。

一般的な成長を見てみましょう。

生後7ヶ月の赤ちゃんの特徴

ずりばいやおすわりが安定して出来るようになる

今まで寝転んで同じ場所や同じ景色を見ていた赤ちゃん。座ったりずりばいが出来るようになると景色の変化や行きたい場所へ自ら行けることにより刺激が増えます。

それにより興味関心が広がり、また手指を使うことで器用になってきたりと物事の理解が深まる時期です。


離乳食が2回食になる


離乳食を始めて1ヶ月ほど経ち、自分から口をあけて食べてしっかりと口を閉じて飲み込めるようになった7か月くらいのタイミングで2回食に移行します。離乳食中期に入るので回数だけではなく、食材の形状等も初期とは少し変わってきます。


人見知りが始まる


6~7か月頃から人見知りし始める赤ちゃんが増えてきます。この頃の赤ちゃんは記憶や視力の発達により、人の顔を区別出来るようになると言われています。時には、パパに対しても人見知りする赤ちゃんもいます。また感情の発達もこれに関係していると考えられています。大変な子育ての中、人見知りが始まると落ち着ける時間が減ってしまいママも疲れが溜まりますよね。しかしこれはママや保育者との間に愛着関係が気づけたという成長の明かしでもあります。




生後7ヶ月の赤ちゃんが寝ない理由

生後7ヶ月の赤ちゃんの睡眠トラブル改善には原因をみつけることが大切です。ここでは睡眠トラブル解決の代表的な原因をご紹介します。


睡眠環境の変化

どの月齢においても睡眠環境は良質な睡眠をとるためにとても大切になります。今まで問題のなかった睡眠環境でも季節の変化により朝日が早くに入るようになったり、部屋の温度や湿度が外気温の影響を受けて上下することがあります。

また、低月齢のうちは完全遮光でなくても寝れていた子でも、遮光対策をしないとうまく寝付けなかったり、お昼寝が短くなることもあります。


刺激が増えるため


7ヶ月の赤ちゃんはずりばいが出来るようになりたくさん動くため、疲れを感じるようになります。

またお座りができるようになることにより両手がつかえ、次第に指先も器用になります。そのことによりたくさんのことを考え、学ぶため刺激が疲れへと繋がります。

月齢が上がれば体力がつき、活動時間もどんどん延びて行くように感じますが、新しいことができるよになったときは活動時間を調節する必要も出てきます。


離乳食や授乳量のバランス


離乳食初期は「ごっくん期」とも言われているとおり、母乳やミルク以外の食べ物を口に入れられるようになること、またそれを上手に飲み込めるようになることを目的とした時期でした。

しかし7か月からの離乳食中期は母乳やミルクだけでは補いきれない栄養素を摂取する時期に変化してきます。また食事回数も1回~2回へと変わり、食べられる食材も増えて行きます。良質な睡眠のためにも赤ちゃんのお腹を満たす食事量と母乳やミルクの量のバランスを考えていくことが大切です。

そして食事回数が増え、食べるものが変化していくことで便が出にくくなったりすることもあるため、お腹の張りが睡眠に影響を及ぼすこともあります。


お昼寝の時間が短い

できることが増え楽しく遊べる時間も増えてきます。すると、「まだ楽しそうに遊んでいるし、大きくなって体力もついてきているからまだ寝かせなくても大丈夫そうだな!」と思いがちです。しかしそうすることで活動時間をオーバーしてしまうことがあります。活動時間のオーバーにより、コルチゾールがそれにより上手く寝入れなくなってしまったり、すぐにお昼寝から目覚めてしまうことがあります。夜間の睡眠のためにも、日中の睡眠をしっかりさせてあげることはとても大切になります。


生後7ヶ月の寝かしつけ方法


変化の多い7ヶ月の赤ちゃん。

どのように対応するとねんねを整えやすいか見ていきましょう。


睡眠環境の見直し

良質な睡眠には整った睡眠環境がとても大切になります。

季節が変わって行くことで、部屋の明るさや温度湿度が変化していきます。寝室の睡眠環境は寝る前にしっかりとチェックしましょう。睡眠に適した室温の目安は20~22度、湿度の目安は40~60%です。これはあくまでも赤ちゃんが夜泣きや寝苦しそうなどの睡眠トラブルをかかえていて、寝汗をかいている場合のみでいいです。

また、日が早くなる夏は早朝起きのトラブルが増えてきます。早朝起きは1日の生活リズムを乱してしまうのでしっかり対策をしておくことが大切です。同時に明るい時間帯のお昼寝にしっかりと睡眠をとれるようにするためにも遮光シートや遮光カーテンを使用し睡眠環境を整えていきましょう。

ねんねルーティンを取り入れる


一貫したねんねルーティーンを実践することで、赤ちゃんがスムーズに睡眠に移行していくことができます。

ねんねルーティーンに決まりはありません。しかし毎日行うことなので無理のない内容にすることがお勧めです。寝かせる大人が変わっても、お昼も夜も、寝るときはいつも同じ内容でねんねにむかうと赤ちゃんの心の準備が整います。これは医学研究でもスムーズな入眠やねんねトラブル減少に有効であることが証明されています。

以下はねんねルーティンの例です。これを元に赤ちゃんとママのオリジナルルーティンを作ってみてくださいね。

 

 

ネントレを実践する


ネントレとは、赤ちゃんが自力で入眠出来るように、大人の見守りの中練習することです。

赤ちゃんが自分で動けるようになり始める7ヶ月は、ネントレを考える1つのタイミングになります。なぜなら寝かしつけにかかる時間がこれから増えていく可能性があるからです。赤ちゃんは眠気より探究心が勝ることが多いため、広い寝床では動き回ったり、ママのところへ近づいてきたりすることが増えてきます。

また、1歳前にネントレを取り入れることで比較的早い期間でセルフねんねを習得することができます。

ネントレの方法は複数あります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、赤ちゃんやご家庭に合った方法を選択することで、成功率がアップします。代表的なメソッドは「ネントレって何?」の投稿で特長と共にお伝えしています。



離乳食や授乳量を見直す


離乳食の本には目安の記載はありますが、動き始めるこの時期は離乳食初期と違い個人差が出てくる時期です。

赤ちゃんのお腹が満たされているか、また授乳やミルクを飲む量が減っていくので水分を補えているかを確認してみましょう。

食べる物の変化で便のリズムが変わったり、出にくくなったりする赤ちゃんもいます。お腹が張っていると寝苦しさに繋がるので、その際は医師に早めに相談し解決することが睡眠にとっても望ましいです。


お昼寝の時間を見直す


7ヶ月の赤ちゃんの活動時間目安は約2時間~2時間30分。ベストな睡眠合計時間は約12~15時間が目安です。

しかし変化の多い7ヶ月の赤ちゃんは、出来るようになったことが増えるタイミングなどで活動時間が短くなることもあります。いつもと同じスケジュールでお昼寝させているのに寝ぐずりするな…すぐにお昼寝から覚めてしまうな…と思った時は活動時間を少し短くして様子を見てみましょう。

下記は生後7ヶ月の赤ちゃんのスケジュール例です。これを目安にその日その時の赤ちゃんの様子でスケジュールを調節してみてください。


まとめ

本稿では、生後7ヶ月の赤ちゃんの特徴、代表的な寝ない理由を踏まえて、寝かしつけをスムーズにするためにできることをお伝えしてきました。生後7ヶ月の赤ちゃんは身体的、精神的な発達に加えて、生活面でも変化がみられる時期です。その変化により睡眠トラブルが出てくることがあります。それを知ることで改善の糸口がみえてきます。生後7ヶ月の赤ちゃんが寝ない代表的な理由は以下の4点です。


  1.  睡眠環境の変化

  2. 刺激が増えるため

  3. 離乳食や授乳量のバランス

  4. お昼寝時間が短い


これらを踏まえて、寝かしつけをスムーズにする方法として、以下の4点をご紹介しました。


  1. 睡眠環境の見直し

  2. ねんねルーティーンを取り入れる

  3. ネントレを実践する

  4. 離乳食や授乳量を見直す  

 

◆この記事の監修者◆

ねんねのプロ・愛波あや

日本人初 乳幼児睡眠コンサルタント
愛波 あや

出産後、自身が長男の夜泣きや子育てに悩んだことから米国で乳幼児の睡眠科学を勉強し、日本人で初めて米国International Parenting & Health Instituteの乳幼児睡眠コンサルタント資格を取得。

現在は米国ニューヨークで二人の男の子を育てながら、日本を代表する乳幼児睡眠コンサルタントとして日本人向けに講演や執筆、出版など幅広く活動。著書に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社、2018年)と「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社、2021年)がある。


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