乳幼児の寝かしつけの際には、「睡眠環境」をまずは整えてあげることがとても大切。 私がこれまでコンサルテーションを行った方の中には、睡眠環境を改善するだけでねんねトラブルが改善した!という方もいらっしゃるんです。それくらい、睡眠環境は大切なポイントです。

睡眠環境を整える際に注目するのは、①光、②音、③室温・湿度、④安全の四つのポイントです。 この四つのポイントに沿って、睡眠環境を整えてあげましょう。

①光・・・睡眠サイクルに合わせて、光を調整してあげましょう。
ポイント1.朝起きたら日光を浴びる 朝起きた時には、日光を浴びるようにしましょう。朝に日光を浴びることで体内時計が調整されます。私たち大人にとっても大切なことなので、朝起きたら日光を浴びましょう。

ポイント2.遮光カーテンを使用する 赤ちゃん、小さい子どもは光にとっても敏感です。少しの光に反応してしまって起きてしまっている、ということもあります。なので、寝室のカーテンは遮光カーテンを使用し、寝ている間は光が漏れてこないように、真っ暗にしてあげることが大切です。早朝起きや、昼寝ですぐに起きてしまうといったトラブルの際には、遮光が不十分であることが原因の時もあります。

ポイント3.就寝前のテレビ・PC・携帯はNG ブルーライトは眠りを妨げてしまうと言われています。此方は大人の睡眠でもよくいわれていることですね。子どもの寝かしつけの際にも、寝る前にのテレビやゲームは避けるようにしましょう。出来れば、2時間前までには消していることが理想です。

ポイント4.おやすみライトを効果的に活用する 足元をうっすら照らすナイトライトのことをおやすみライトといいます。色は暖色系のものを選びましょう。 2歳前後になると真っ暗な状態が怖いという子どももいます。そういう時には、おやすみライトを使って少しだけ光を照らしてあげます。

②音・・・ぐっすりノイズを使用してあげましょう。
赤ちゃんや子どもが安心する音というものがあります。赤ちゃんはお腹の中にいる時は、ずっとママのお腹の血流の音を聞いているんです。その血流の音に近い音を流してあげると、安心して寝てくれることが多いですよ。 音は、テレビやラジオなどのシャーッという砂嵐の音、波の音や小川のせせらぎなどのゆらぎのある自然音を使用しましょう。

寝かしつけの時から朝起きるまで連続してつけておくことがポイントです。音の大きさは、200㎝話したところから50デシベル程度が良いでしょう。

③室温・湿度・・・睡眠に最適な温度は20度~22度
大人だと少し肌寒いと感じるかもしれません。湿度は40%~60%が最適です。

④安全
とっても大事なポイント、安全であることです!
乳児は必ず仰向けで寝かせ、出来れば大人用のベッドではなくベビーベッドで寝かせてあげましょう。寝床にはブランケットやまくら、ぬいぐるみは置いてはいけません。これは乳幼児突然死症候群、窒息死のリスクを避けるためです。
また、乳児の体温が高くなりすぎないようにすることも注意しましょう。私たちはついつい、寒いのではないかと思って着せすぎてしまいますが、涼しいくらいが良いと思っておきましょう。

いまはねんねトラブルに悩んでいなくても、これからトラブルが出てきてしまうかもしれません。 また、寝床の安全性はとっても大事なポイントなので、ぜひご自分のお子さんの寝室を見直してみて、改善ポイントがないかチェックしてみてくださいね。